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Identity Agentを使用してサイト配下のユーザーの識別を行う

  • 執筆者の写真: フーバーブレイン Cato Cloud チーム
    フーバーブレイン Cato Cloud チーム
  • 2024年3月6日
  • 読了時間: 3分

サイト(Socket)の配下にいるユーザーを識別するIdentity Agent機能について紹介します。


概要

Cato VPN ClientのIdentity Agentを有効にすることでサイトから接続を行うユーザーを識別することが可能になります。Identity Agentは端末のユーザー情報を取得し、このIDを 約30秒ごとにPoP に報告します。

Cato VPN Clientは端末にインストールされた後、トンネルを確立せずにバックグラウンドで実行され、Cato Cloud にユーザー ID を提供します。ユーザーによるアクションは必要ありません。


前提条件と要件

Identity Agent は、Windows、macOS、および Linux クライアントでサポートされていますが、CC2アカウントが連携しているIdpとクライアントOSとの組み合わせにより要件が異なります。

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Cato Knowledge Baseより抜粋(2024年3月時点)


ポイント

AD または Azure ADに参加しているWindowsクライアントの場合、ユーザーに SDP ライセンスは必要なく、Cato VPN Clientを接続状態にする必要はありません。


検証環境

本記事は以下の構成でIdentity Agentを使用します。

  • IdP:Azure AD

  • クライアント:Windows10

  • Azure ADユーザーをCMAにプロビジョニング済み


Identity Agent の有効化

CMA側

CMAのAccess > User Awareness > Identity Agent を選択して、

[Enable Identity Agent]を有効にします。

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クライアント側

ユーザー認識を行う端末にCato VPN Clientをインストールします。Cato VPN Clientを起動してユーザーを追加する必要はありません。


Identity Agentを利用するための設定は以上で完了です。



Identity Agent の動作確認

Azure ADからプロビジョニングを行った「scim02」というユーザーでソケット配下のWindows端末にサインインします。

このユーザーはSDPライセンスを割り当てられていません。

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Identity Agent が無効

先にIdentity Agent が無効の時のアクセスログを確認します。

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Cato VPN ClientのStatsではIdentity Agentに関する機能がoffになっています。

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Socket配下のWindows端末からインターネットにアクセスした際のイベントログです(一部省略)

User Display Name は”Unidentified”や“Pending Identification”と表示されユーザー名を確認することはできません。

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Identity Agent が有効

次にIdentity Agent が有効の時のアクセスログです。

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Cato VPN Client のStatsではIdentity Agent がOnと表示され、認識しているユーザー名とPoPにユーザー名を報告した時刻が表示されています。

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同様にインターネットにアクセスした際のイベントログです(一部省略)

User Display Name にメールアドレス(ユーザー名)が表示されユーザー名を確認することができます。

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まとめ

Identity Agentを利用することでサイト配下の端末のユーザー識別を行えることが確認できました。Cato VPN Clientを接続状態にする必要はなく端末にインストールされていればよいので、利用者が意識することなく利用することができます。


以上、Identity Agentの紹介でした。


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